子宮頸がん予防ワクチンの安全性と副反応について
子宮頸がん予防ワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。接種後に気になる症状を認めた場合は、まずは接種医に相談しましょう。
国内におけるHPVワクチンの副反応疑い報告状況について
◎組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(サーバリックス)
接種可能のべ人数 (回数) |
副反応報告数 |
|
|
うち重篤報告数 |
|
||
うち死亡報告数 |
|||
7,027,609 |
1,607 |
555 |
4 |
0.023% |
0.008% |
0.00006% |
◎組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(ガーダシル)
接種可能のべ人数 (回数) |
副反応報告数 |
|
|
うち重篤報告数 |
|
||
うち死亡報告数 |
|||
2,716,560 |
604 |
218 |
0 |
0.022% |
0.008% |
0% |
※販売開始以降(サーバリックス:平成22年11月26日 ガーダシル:平成23年9月20日)から令和3年12月31日までの累計報告数
※重篤報告数は、医療機関から症状の程度が「重い」として報告された事例の累計
※第2回~第76回厚生科学審議会資料を基に作成
泉大津市のHPVワクチンの接種状況について
【平成22年度から令和3年度までの実績】
実人数:2,184人 延べ人数:6,085人
【年度ごとの接種人数】
1回目接種者 | 延べ人数 | |
平成22年度 | 419 | 660 |
平成23年度 | 1,133 | 3,544 |
平成24年度 | 380 | 1,293 |
平成25年度 | 76 | 216 |
平成26年度 | 1 | 6 |
平成27年度 | 1 | 2 |
平成28年度 | 1 | 2 |
平成29年度 | 1 | 1 |
平成30年度 | 2 | 7 |
令和元年度 | 6 | 14 |
令和2年度 | 21 | 48 |
令和3年度 | 114 | 292 |
計 | 2,155 | 6,085 |
接種後、起こることがある症状
HPVワクチンは接種により、注射部位の一時的な痛み・腫れなどの局所症状は約8割以上の方に生じるとされています。また、呼吸困難やじんましんなどを症状とするアナフィラキシーショック、注射時の痛みや不安のために失神(血管迷走神経反射)を起こすこともあります。アナフィラキシーの既往や重度のアレルギー症状のある方は接種前にかかりつけ医にご相談の上、接種するかを検討してください。血管迷走神経反射については横になって休めば、自然に治ります。倒れてケガをしないよう、背もたれのあるイスで座って休んでください。
上記の症状のほかに、HPVワクチン接種後に広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)等を中心とする「多様な症状」が起きたことが副反応疑い報告により報告されています。
この症状は、何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致する異常所見が見つからない状態である「機能性身体症状」であることが考えられています。
症状としては、以下の症状が報告されています。
1.知覚に関する症状(頭や腰、関節等の痛み、感覚が鈍い、痺れる、光に対する過敏など)
2.運動に関する症状(脱力、歩行困難、不随意運動など)
3.自律神経等に関する症状(倦怠感、めまい、睡眠障害、月経異常など)
4.認知機能に関する症状(記憶障害、学習意欲の低下、計算障害、集中力の低下など)
予防接種後健康被害救済制度について
予防接種の副反応によって健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済制度の申請ができます。
詳しくは、下記のページをご確認下さい。
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更新日:2023年08月01日