子どもたちの成長を、学校・家庭・地域でともに支えるために (令和8年9月3日)
泉大津市の保護者・地域の皆さまへ
日頃より、本市の学校教育に対しまして、温かいご理解とご支援をいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。
学校教育を取り巻く環境は、今、大きく変化しています。ICT や生成 AI の活用、個別最適な学びや探究的な学び、多様な子どもたちへの支援、そして教職員の働き方改革など、学校にはこれまで以上に多くの変化が求められています。
こうした変化の中で、私たちが改めて大切にしたいことがあります。
それは、「子どもたちの成長を、学校・家庭・地域が一緒に支えていくこと」です。
コロナ禍を経て、変わった学校と家庭のつながり
数年前のコロナ禍は、私たちの生活だけでなく、学校教育にも大きな変化をもたらしました。
家庭訪問や学級懇談会、授業参観、学校行事など、学校と保護者が直接顔を合わせる機会が大きく制限されました。
それまで当たり前だった「顔を合わせて話す」という機会が少なくなったことは、学校と家庭との関係を考える上でも大きな変化だったと思います。
その後、学校では教職員の働き方改革も進められてきました。
働き方改革は、教職員の負担を軽減することだけが目的ではありません。教職員が心身ともに健康な状態で子どもたちと向き合い、教育の質を高めるために、働きがいをもって本当に必要な仕事に力を注ぐことができる環境をつくることが大きな目的です。
その一方で、学校と家庭、地域とのつながりについては、これからの時代に合った新しい形を考えていく必要があります。私は今こそ、そのことを考える時期に来ていると思っています。
「学校からの連絡」を、もっと温かいものに
学校から家庭への連絡は、子どもたちの安全や成長のために欠かせないものです。
一方で、学校から保護者に連絡をする場面は、どうしても、生活上の課題や友人関係のトラブルなど、何か対応が必要になったときが中心になっていないかと懸念されます。
だからこそ、これからは、「子どもの良いところや成長を伝えること」も大切にしていきたいと考えています。
「今日、こんなことを頑張っていました」「友達にこんな優しい声をかけていました」「以前できなかったことが、できるようになりました」そんな子どもの姿を、学校から家庭に伝える。
保護者の皆さまにも、ぜひ子どもの成長を学校と一緒に喜んでいただきたいと思います。
子どもは、学校だけで成長するものではありません。家庭だけで育つものでもありません。
学校、家庭、地域、それぞれの場所でさまざまな人と関わりながら成長していきます。だからこそ、私たち大人が子どもの良さや成長を共有することが、子どもたちの大きな力になると考えています。
「学校と家庭が対立しない」関係を
文部科学省からは、このたび「学校と保護者、地域住民等とのより良い関係構築のためのガイドライン」も示されました。
学校と保護者・地域住民等とのより良い関係構築のためのガイドライン(PDFファイル:2.6MB)
これは、学校と保護者が対立することを前提としたものではありません。
学校と家庭、地域が、それぞれの立場や役割を尊重しながら、子どもたちのためにより良い関係を日頃から築いていくことが大切です。
学校には学校の役割があります。家庭には家庭の役割があります。地域には地域だからこそできる役割があります。
それぞれがすべてを担うのではなく、それぞれの力を持ち寄ることで、子どもたちをより豊かに育てることができるのではないでしょうか。
そして、何か課題が生じたときにも、
「学校の問題」「家庭の問題」と分けて考えるのではなく、「子どものために、私たちに何ができるのか」という視点で、一緒に考えることができればと思います。
泉大津の子どもたちのために
泉大津市には、学校を支えてくださっている多くの地域の皆さまがいます。
地域の方々が子どもたちに声をかけてくださること。学校の活動を支えてくださること。子どもたちの安全を見守ってくださること。さまざまな場面で、地域の皆さまの力が子どもたちの成長につながっています。こうしたつながりは、泉大津市の大きな財産です。
これからも、このつながりを大切にしながら、新しい時代に合った学校・家庭・地域の関係を一緒につくっていきたいと思います。
そのためには、学校だけが変わるのでも、家庭だけが変わるのでもありません。学校も、家庭も、地域も、それぞれが少しずつ歩み寄り、子どもたちを真ん中に置いて考えること。
それが何より大切だと思います。
「学校から連絡が来たら、何か問題があったのかな」と心配する関係ではなく、
「学校から連絡が来たら、子どもの頑張りや成長を教えてもらえるかもしれない」
そんな温かい関係を、学校と家庭との間につくっていきたいと思います。
そして、「学校と家庭が対立する」のではなく、
「学校と家庭、地域が子どもの成長を一緒に喜ぶ」
そんな泉大津の教育を、これからも皆さまとともにつくっていきたいと思います。
教育が大きく変わる今だからこそ、変えるべきものは、柔軟に変える。
しかし、変えてはいけないものは、大切に守る。
そして、子どもたちを中心に、学校・家庭・地域がつながる。
泉大津のすべての子どもたちが、「自分は大切にされている」と感じながら成長できるまちをめざして、皆さまとともに歩んでいきたいと思います。
今後とも、泉大津市の教育へのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
合掌 教育長 竹内 悟
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更新日:2026年09月03日