人吉市(熊本県)との農業連携

更新日:2023年09月01日

連携の内容

令和5年8月31日に人吉市(熊本県)と、「農業を通じた連携による持続可能なまちづくり」など4項目にわたる農業連携協定を締結しました。

泉大津市では、「市民の健康増進」及び「食料危機への備え」の観点から、日本人の主食であり、栄養価やカロリー貢献度が高い米(食糧)を国内の農業の持続的発展に寄与する形で安定的に確保していくため、令和5年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。今年度、本構想の実現に向けた農業連携先となる自治体を募集し、人吉市との協定締結に至りました。

具体的な連携として、まずは人吉市を含む球磨地域で収穫されたお米を学校給食や子育て支援において活用するところから取組みをスタートします。球磨地域では、有機JAS認定を受けている「にこまる」が収穫されます。加えて、耕種農家による飼料の提供や畜産農家による堆肥を農地に還元するといった資源の循環型農業も実施しています。

農薬や化学肥料を使わずに育てた安心安全なお米を泉大津市の子どもたちに食べてもらうことで健全な育成発達を図るとともに「食育」を行います。また、将来的には、米以外の農産物における連携や農業体験事業等により関係人口増加に繋げていきます。

一方で、人吉市では農業従事者の減少等の問題が起きています。消費地となる都市部の地域と連携することで安定的な生産に繋げ、農家の収入の向上や新たな担い手の確保、遊休農地の解消が狙いです。

将来的には、米以外の農産物における連携や農業体験事業等により関係人口増加を目指します。

調印式における泉大津市・南出市長と人吉市・松岡市長コメント

泉大津市・南出市長

『今回、人吉市様との連携に至ったことを大変嬉しく思う。今後、農山村地域での高齢化による農業者の減少や耕地面積の減少により、人口の多い都市部への食料の供給が困難になることが予想される。そこで、都市部と農山村地域が連携し、本市にとっては、子どもたちの食育や、有時の際に備えた食糧の確保に繋げ、人吉市様においては、生産者の収入安定化や、休耕地の復活等により双方の課題を補完できるような共存共生の関係性を構築していきたい。また将来的には、農業以外の分野でも交流を深め、持続的な連携を進めていきたい。』

人吉市・松岡市長

『地方において農業を取り巻く環境課題は大きく「土地」「人」「鳥獣被害」の3つ。人吉市においても、農業従事者の高齢化や米の買取価格の低下による収入の減少といった課題を抱えており、農業の未来に危機感を感じている。このような状況の中で、今回、泉大津市と農業連携協定を締結できることを大変嬉しく思う。このような取組みは農業を支える良いモデルとなる。本連携により、地方が持つ課題と都市部が持つ課題を解決し、双方にとって持続可能な関係性を構築していきたい。』

連携協定

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