安心安全RE:デザイン部会(危機管理課)
安心安全RE:デザイン部会では、「普段使っているものが、実は災害時にも役に立つ」ことを知ってもらい、防災を身近に感じてもらえるよう、「いつも(平時)ともしも(非常時)を繋げる」をテーマに5つの活動に取り組みました。
大阪880万人訓練
令和5年9月1日に日本語学校の生徒を対象に行われた「大阪880万人訓練」に参加しました。
参加者と一緒にまちを歩きながら、外国人に伝わるように「やさしい日本語」で地域の災害リスクや防災スポットを説明しました。スタッフとして参加した私たちは、身近に潜む危険性や避難準備の大切さを学ぶとともに、訓練の運営を体験することができました。



子育て世代向け防災教室
令和5年9月20日にココフレアで行われた「子育て世代向け防災教室」にて、防災の啓発活動を行いました。
子育て世代の方は、防災への関心が高いのではないかと考え、880万人訓練で学んだ知識を活かしながら、0〜1歳のお子さまがいる親子の方を対象に、泉大津市に潜む災害リスクについてお話しました。
防災教室では、「絵や図を用いたフリップで説明する」、「スーパーなど身近な場所の災害リスクを説明する」など、分かりやすい説明を意識しました。
防災の知識を、上手く説明することができるか不安な気持ちもありましたが、参加者の方々の防災を考えるきっかけをつくるという目標を達成することができました。

bousai fes
地域の防災イベント「bousai fes」では、親子で「楽しむ」「防災を学ぶ」「体験する」ことを目的に、「玉入れ&防災クイズ」を企画しました。
当日は314組のご家族が来場し、「景品でもらった防災グッズで災害バッグを作ろうと思う」、「知らなかったことを子どもと一緒にクイズで学べた」との感想をいただきました。 結果、普段なかなかできない「親子で防災を考え、学ぶ」機会をつくることができたと感じています。



妊産婦・乳幼児避難所お泊り体験会
市が毎年主催している、「妊産婦・乳幼児避難所お泊り体験会」の企画・運営に携わりました。体験会の中で、私たちは2つの取組みを行いました。
地震が起きてからでも間に合う?!避難の準備
地震で物が散乱した部屋を再現し、制限時間内に避難準備できるか、参加者に体験していただきました。
南海トラフ巨大地震が起こると、泉大津市には約95分で津波が到達すると予想されているため、それまでに安全な場所に逃げる必要があります。
「95分」というと、時間がたくさんあるように感じるかもしれません。
しかし、いつも通っている道も、災害時には、デコボコや瓦礫で通れなくなるかもしれません。また、95分すべてを「移動」に費やせる訳ではありません。情報収集や避難の身支度をする時間もあれば、余震で思うように動けない時間もあります。
参加者からは、「地震で物が散乱した部屋で避難の準備するのが大変だと感じた」、「持っていきたい物が多く、いざという時に選べなさそう」、「実際に避難グッズをカバンに入れる体験ができてよかった」との声をいただきました。
体験を通して、「事前に準備しておく大切さ」を学んでいただくことができたと感じています。


災害時だからこそ。子どもに遊び場を。
「避難所」という普段と異なる環境下では、誰しもストレスを感じます。特に子どもは、大人と比べて、言葉で気持ちを表現することが難しいため、ストレスを溜め込んでしまいがちです。
そのため、子どものストレスを少しでも和らげ、心のケアにつながる「遊び場」ブースを考案しました。
会場には、どこの避難所でも手に入りやすいダンボールや食品用ラップで作った、「段ボールトンネル」と「影絵遊び」を用意。子どもたちは夢中になって楽しんでいました。工夫次第で、避難所でも遊び場を作ることは可能だと実感しました。
また、このイベントの準備を進めていた1月、能登半島地震が発生しました。実際の被災地でも、子どもの遊べる場所が減ってしまったため、遊べる場所を設ける取組みが行われていると報道されていました。
こうした状況の中、忘れられがちな「遊び」を避難所に取り入れることの重要性を伝えることができました。


SNSでの広報活動
幅広い世代の人々に防災のことを知ってもらうため、インスタグラムでの情報発信を行いました。
避難場所や指定避難所、津波避難ビルに関する発信を行うため、写真を撮りに実際の場所に足を運び、担当を決めて投稿を考えました。
特に、時間をかけたのが投稿文で、作成した文章を職員の方に何回も添削していただきました。この経験を通して、初めて見た人でも分かりやすい文章の構成・配置の仕方を学ぶことができました。


インターンシップ生の感想
・会議やイベントを通して、災害や防災の知識を身に付け、その知識を市民の方に伝えることで、市民の防災意識向上という目標を達成できたと感じています。
・イベントの企画を通して、市民の方に伝えるべき情報は何か、入念に調査し、企画書を作成しました。その経験から、案を出しただけで終わらせるのではなく、事前に調べて準備することの重要性を学ぶことができました。
・約9か月間を通して、多くの方々に防災について知って頂くことができたと思います。職員の方や市民の方とコミュニケーションをとることの重要性を学ぶことができました。
・この9か月間の活動を通じて、自分の強みと弱みに新たに気づき、自己成長することができました。また、イベントやSNSなど様々な媒体を使い、若者らしい視点で市民の防災意識を高めることができたと感じています。
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更新日:2025年04月21日