岡山県吉備中央町と農業連携協定を締結(令和7年12月18日)

更新日:2025年12月26日

農業を通じた生産地と消費地の新たな連携創出へ

泉大津市(市長:南出賢一)と吉備中央町(町長:山本雅則)は、令和7年12月17日に「農業を通じた連携による持続可能なまちづくり」など4項目にわたる農業連携協定を締結しました。

泉大津市・南出賢一市長/吉備中央町・山本雅則町長

農業連携協定における連携取組事
  1. 農業を通じた連携による持続可能なまちづくりに関すること
  2. 環境保全型農業の実現に関すること
  3. 資源循環型農業の実現に関すること
  4. 農業を通じた連携による交流・関係人口の創出に関すること
     

泉大津市では、「市民の健康増進」及び「食料危機への備え」の観点から、日本人の主食であり、栄養価やカロリー貢献度が高い米(食糧)を国内の農業の持続的発展に寄与する形で安定的に確保していくため、令和5年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。本構想の実現に向け、農業連携先となる自治体を募集したところ、「持続可能な農業の推進」という点において、本市の構想と同町の農業振興の方向性が一致したことから協定締結に至りました。

吉備中央町では、ふるさと納税の返礼品に関する制度見直しの影響を受け、主力産品であるお米の新たな「出口」の創出が課題となっており、本市が安定的な供給先となることで、両者にとって安心できる関係性を築くことができます。また、同町は災害リスクが少ない地域としても知られており、地盤運動が少ない安定した「準平原」に位置しています。地盤は深さ約20キロメートルまで一枚岩となっており、活断層が存在しないため、直下型地震の心配がほとんどありません。そのため、今後想定されている「南海トラフ巨大地震」などの大規模災害時にも、安定した食糧供給拠点となる可能性を有しています。

今回の連携では、同町ならではの高原地帯の冷涼な気候と清らかな水に育まれたお米を、本市で活用するところからスタートします。

将来的には、米以外の農作物での連携や、農業体験等による関係人口を増加させる取り組みなど、吉備中央町との「食と農」を通じた持続的な関係性の構築をめざします。

調印式における泉大津市長と吉備中央町長のコメント
泉大津市・南出 賢一 市長

泉大津市では「何が起こっても市民が食に困らないまち」を作るため、医食同源の考えのもと全国各地の米の産地と連携を進めてきた。泉大津市のように農地をほとんど持たない都市にとって、災害や物流の混乱など、不測の事態が生じた際に市民の食を守ることは非常に重要なテーマである。一方で、生産地では「農業従事者の高齢化」や「担い手不足」が進んでおり、こうした課題をお互いに補い合える関係づくりが求められている。今回、吉備中央町様と連携して「安全・安心な食糧の安定確保」に取り組むことで、地域間で支え合う“共存共生のモデル”を形にしていきたいと考えている。

また、泉大津市は海に面した港湾都市であり、今後想定される「南海トラフ巨大地震」などの大規模災害時には、物流の停滞や供給の途絶が懸念される。その際、災害リスクの少ない吉備中央町からお米をご提供いただけることは、市民の食の安定確保にもつながり、非常に心強く感じている。今後も、生産地と消費地が互いに支え合いながら、日本全体の食と農を守る仕組みづくりに貢献していきたい。

吉備中央町・山本 雅則 町長

泉大津市との農業連携を締結できたことを心から嬉しく思う。

当町は、気候が安定した温暖な地域で、吉備高原という安定した地盤の上に位置し、県内でも有数のコメどころとして知られている。この地理的優位性を活用した、平時及び有事を問わず食料の安定供給を確保する取組が可能である。今回の連携により、新たな販路の開拓と農家所得の安定を図ることができ、生産者の意欲の向上、新たな担い手の創出に繋がるものと期待している。

今後は、お米をはじめとして、野菜やピオーネを始めとした果物など他の農作物への連携、また、農業体験や田舎暮らし体験などへも繋げていくなど、更なる連携を深めていきたいと考えている。