人も、お米も。 “置いてけぼりにしない” 40の自治会が北海道産「ななつぼし」を共同購入

更新日:2025年09月12日

「高い」「買えない」「不在がち」の悩みを近所で解決

価格高騰の不安、不在票の煩わしさを超えて。 地域で受け渡す “安心”

新米の価格が上がる今、泉大津市内40の自治会は「まとめて買って、まとめて届ける」取組を進めています。確保したのは北海道産「ななつぼし」。5kgを3,750円(税込)で、各地域の自治会を通じて地域住民に提供します。〔参考〕農林水産省のPOSデータ(8/11〜8/17、年産混在)では、銘柄米の平均は4,268円/5kg(税込)。
8月23日(土曜日)〜30日(土曜日)は地域の自治会館・集会所などを開放し、来られない方には声かけや手渡しでフォロー。不在票のわずらわしさも減らします。
「高い」「買えない」「不在がち」。その悩みを、近所のつながりでまとめて解決します。

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受付で丁寧に案内 / 西港町自治会館でのお米の受け取り (8月23日撮影)

 

お米にまつわる悩み事を、近所の自治会が解決する

価格高騰だけでなく、高齢者や車に乗らない方にとっては、スーパーまでお米を買いに行く距離や重さが負担。ネット注文でも、仕事で留守がちな方には再配達の調整がむずかしい。食べ物だからこそ、置き配には不安の声もあります。
そんな中、まちの自治会館を開いた受け渡しや、顔を合わせての手渡しが、心の距離まで近くにし、不安をやわらげます。

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お米の受け取りに列をなす。西港町では役員が受付を担当。会計のやり取りは地元祭りで慣れたもの。

 

3つの「置いてけぼり」をなくす仕組み
  1. 価格の置いてけぼり
    相場高の中でも、共同購入で送料をみんなで抑え、手が届く価格に。(5kg=3,750円)
  2. 行きにくさの置いてけぼり
    近所の自治会館で徒歩や自転車で受け取り。来られない方へは、声かけや手渡しでフォロー。
  3. 受け取り方の置いてけぼり
    まちの自治会館等をオープンし、不在票や置き配の不安を解消。
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米袋を受け取る瞬間 「ありがとうございます」 手に渡るたびに、自然な笑顔がこぼれます。

 

自治会共同購入が実現できた背景
  1. 産地との持続的な連携
    本市は、米不足や価格高騰といった不安定要因を見据え、昨年度、北海道旭川市と農業連携協定を締結しました。その協定の枠組みのもとで今回供給いただいたのが、2024年産の「ななつぼし」です。
  2. 家庭に届ける仕組みの設計
    確保したお米を市民に確実に届けるため、連携協定を結ぶ東洋ライスが市内自治会と連携して配送環境を整備。各自治会は配布方法を創意工夫しながら取り組んでいます。重視したのは、“安さ”ではなく、“届く仕組み”の確かさです。
自治会による共同購入の概要
  • 参加自治会数:40自治会
  • 注文総数:[2,223袋・11,115kg]
  • 配布期間:令和7年8月23日(土曜日)〜30日(土曜日)予定
  • 配布場所:地域の自治会館や集会所など
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段ボールいっぱいの金芽米。 まちのごはんとして、届けられます。

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