蚊媒介感染症(デング熱やジカウイルス感染症)について

 近年、海外では、病原体を持った蚊に刺されることにより病気になるデング熱やジカウイルス感染症などの「蚊媒介感染症」が流行しています。また、海外からの渡航者ならびに海外からの帰国者が、海外で感染し、日本で発症した事例が報告されています。

 2019年は、大阪府でも53人の方でデング熱を発症した報告がありました。全て海外で感染した方でしたが、発症している人が日本で蚊に刺されると、その蚊によって国内で他の人へ感染が広がる可能性があります。今の時期から、蚊に対しての対策をお願いします。

 海外へお出かけの際は、渡航先の流行状況を確認し、流行地へお出かけの際は、できるだけ肌の露出を少なくし、虫よけ剤を使用するなど、蚊にさされないように注意しましょう。また、流行地で蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、関節痛、結膜炎などの症状がみられた場合は、医療機関を受診してください。

蚊の発生対策等について

〇幼虫対策(9月頃まで)

 庭先、家の周りなどには雨水がたまる植木鉢の受け皿、バケツ、空き缶やペットボトルなどを放置しないようにしてください(ボウフラの発生源をなくすため)。

〇成虫対策

 まめに草刈りをするなど、蚊が潜む場所を減らしましょう。

〇蚊に刺されないために

 家屋内に浸入することもあるため、防虫網などによって蚊の侵入を防ぎましょう。草むらなどに入るときは、肌の露出しないような服装で、長そで、長ズボンの着用をしてください。虫よけスプレーや蚊取り線香の併用も効果的です。

蚊媒介感染症の潜伏期間、症状

蚊媒介感染症の潜伏期間、症状
  潜伏期間 症状

ジカウイルス感染症

2日から12日

発熱、発疹、関節痛、結膜炎等があるが、症状が軽いか無症状であることも多い。

妊婦が感染すると、胎児の小頭症を引き起こすことがある。

デング熱

チクングニア熱

2日から15日(多くは3日~7日)

突然の高熱(38度以上)、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹、結膜炎など。

マラリア

(熱帯熱マラリア)1週間から3週間

(その他のマラリア)10日から4週間

発疹、悪寒、戦慄、頭痛、全身倦怠感、時に腹部症状や咳、重症では脳症など。

日本脳炎

6日から2週間

発熱、消化器症状、全身倦怠感、意識障害、けいれんなど。

ジカウイルス感染症とは

 ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介される、ジカウイルスの感染症です。ジカウイルス感染症は、アフリカ、中央・南アメリカ、アジア太平洋地域で発生があり、近年は中南米で流行しています。

 蚊がジカウイルスに感染した人を吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他の人を吸血することでウイルスが感染します。ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありませんが、まれなケースとして、性行為による感染が疑われる事例が報告されています。感染しても発症しないことも多くみられます。 

 症状は、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、頭痛、関節痛などがありますが、比較的軽症で気づきにくいことがあります。海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後にこれらの症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。

 なお、ジカウイルス感染症に有効なワクチンはなく、治療も対症療法となります。

妊娠もしくは妊娠の可能性のある方へ

妊婦及び妊娠の可能性のある方は、可能な限り流行地への渡航を控えてください

 流行地であるブラジルにおいて、小頭症の新生児が増えており、ジカウイルス感染症との関連が示唆されています。

 世界保健機関(WHO)では、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。

 また、性行為により、男性から女性パートナーへの感染が疑われる事例が報告されているため、流行地域から帰国した男性で、妊娠中のパートナーがいる場合は、症状の有無に関わらず、妊娠期間中はコンドームを使用するなど安全な性行動が推奨されています。

 

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