第8回「泉大津市オリアム随筆(エッセイ)賞」が決定しました!

 衣服や繊維製品にまつわる思い出、感動したことなどをテーマとしたエッセイで「繊維のまち・泉大津」を広くPRするために創設した第8回「泉大津市オリアム随筆(エッセイ)賞」の受賞作品が、海外を含む全国から応募のあった339点の作品の中から選考されました。


 選考は、作家の難波利三氏、有栖川有栖氏、上方芸能評論家の木津川計氏の3氏により行われ、白熱した議論が交わされました。
 オリアム随筆賞(最優秀賞)を含む上位6作品、泉大津市民から選出される特別賞「泉大津市長賞」1作品、選考委員の特別推薦による「審査員奨励賞」1作品の計8作品の授賞を最終決定し、上位3作品は「大阪春秋・春号」(令和2年春発行)に掲載予定です。


 なお、令和2年3月28日(土曜日)にテクスピア大阪(泉大津市旭町22-45)で受賞者の表彰式と、選考委員をパネリストに迎え、エッセイの書き方や楽しみ方を講演していただく文学フォーラム「オリアムエッセイ教室2020」も併せて開催される予定です。

 受賞者は次のとおり。(敬称略)

第8回「泉大津市オリアム随筆(エッセイ)賞」 受賞者一覧

◆オリアム随筆賞(最優秀賞)
  『幸せの毛布』
   篠本 和男(63) 大阪府岸和田市

◆優秀賞
  『終活異変』
   徳地 昭治(77) 京都府京都市 

◆優秀賞
  『最後の一着』
   遠藤 和代(70) 香川県さぬき市

◆佳作
  『初めてのスーツ』
   山田 幸夫(71) 大阪府阪南市

◆佳作
  『母のセーター』
   今道 洋子(59) 福岡県福岡市

◆佳作
  『フリースクールにて、渾身の一品』
   大穂 かづみ(61) 福岡県福岡市

◆泉大津市長賞
  『母のセーター』
   堂山 伊央(37) 大阪府泉大津市

◆審査員奨励賞
  『ぞうきん』
   清家 凪紗(9) 大阪府泉大津市

※年齢は受賞発表(令和元年12月25日)時点のもの

選考委員による選評

◯ 難波 利三 氏(作家)

 オリアム随筆賞「幸せの毛布」。終戦前後の辛い時代が活写され、その中を生き抜いてきた和子と春子の一途な友情が胸を打つ。「うちら身を削って~」の文章に素直な喜びが横溢して迫り、余韻が明るくて救われる。

 優秀賞「終活異変」。ネットのお陰で母の遺品が(よみがえ)る。達者な文章で今日的なテーマを巧く扱い、ラストの複雑な気持ちも伝わる。

 同「最後の一着」。分かり易い展開で「わたし」の動きが見えるよう。夫との微妙な距離感が上手に描かれ、読後感は軽やかだ。

 佳作「初めてのスーツ」。出来過ぎの印象がしないでもないが、読後は感動に包まれる。

 同「母のセーター」。セーターだけに焦点を絞れば、感動の度合いが高まったと思われる。

 同「フリースクールにて、渾身の一品」。現在形の内容で「編む」への(こだわ)りが熱く伝わる。

 泉大津市長賞「母のセーター」。セーターの色が分かれば、イメージがもっと広がります。

 審査員奨励賞「ぞうきん」。よく作りました。

 

◯ 木津川 計 氏(上方芸能評論家)

 家族のための“幸せの毛布”を織るよろこびと、夭折した同僚が夢枕に立つ展開を巧みな筆致で描きました。最優秀賞にふさわしい「幸せの毛布」でした。

 「終活異変」「最後の一着」は共に思い出の織物への愛着がよく書かれています。

 泉大津市長賞の「母のセーター」は子どもへの母の愛情を温かく伝えました。

 「ぞうきん」は初めてミシンを動かしてぞうきんを作ったよろこびが素直に綴られました。小学生の応募とうれしく、特別に審査員奨励賞を差し上げることにしました。

 最優秀賞受賞には至りませんでしたが、私は「初めてのスーツ」が印象深かったのです。認知症で相手がだれかわからない。が、相手の着ているスーツは認知症の彼がテーラーとして初めて作ったものだった。それを思い出した驚きと喜びに感銘を受けたのです。

 佳作の三篇ともスーツやセーターへの思い入れがよく書かれていました。

 

◯ 有栖川 有栖 氏(作家)

 最優秀作の『幸せの毛布』は義母からの伝聞で、自身の体験を綴ったものではないが、語り継ぐべきことが見事にまとめられており、そこに作者の思索を感じた。

 優秀作について。『終活異変』は終活・ネットオークションといった今日的なものが思いがけない発見につながるのが面白い。『最後の一着』は断捨離がテーマ。なんとも人間臭い作者の葛藤と決断に共感を覚えた。

 以下の三編は佳作。『初めてのスーツ』で描かれたドラマは、人間の不思議さを感じさせてくれる。亡母の人生を追想した『母のセーター』は記述が丁寧で、さながらきれいに編み上げられたセーター。『フリースクールにて、渾身の一品』は、生徒たちと真剣に向き合う作者の姿勢が清々しく、行間から教室のざわめきが聞こえてくるようだ。

 市長賞の『母のセーター』は、亡母が遺してくれたものを作者がしっかり受け止めたことがよく伝わってくる。

第8回「泉大津市オリアム随筆(エッセイ)賞」受賞作品

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