地球温暖化対策の推進に関する泉大津市実行計画(第5期)
「地球温暖化対策の推進に関する泉大津市実行計画」とは
策定の趣旨
地球温暖化をめぐる国際的な動きおよび国内の状況
- 産業革命以降の世界の平均気温上昇を2℃未満に抑制することを目標とした国際的な枠組み「パリ協定」が発効
- 我が国では2016年5月に「地球温暖化対策計画」が閣議決定され、2030年度における温室効果ガス排出量を2013年度比で26%削減(業務部門40%削減)することが目標とされました。地方公共団体でも、国とそん色のない目標を掲げ、取り組みを率先して実行することにより、地域をけん引することが求められています。
「地球温暖化対策の推進に関する泉大津市実行計画」の実施状況
2013年4月に策定した第4次実行計画では、2018年度に2012年度比で温室効果ガス排出量を6%削減する目標を掲げ、運用改善、省エネ設備導入、太陽光発電導入などの取り組みを実施してきました。 結果は、下のグラフのとおりです。
排出源別の温室効果ガス排出量(CO2換算)
温室効果ガス排出量の推移
2017年度実績で7,261t-CO2(削減率5.8%)
※変動とは、年度別の排出係数に合わせて算出した値※固定とは、2013年との比較するため排出係数を2013年度の値に固定し算出した値
事業別の排出割合
市立病院は全体の約半分。学校教育、本庁の順
第5次実行計画について
基本事項
事 項 | 概 要 | 備 考 |
計画期間 | 2019年度から2030年度まで | 国の温暖化対策計画との整合 |
基準年度 | 2013年度 | 国の温暖化対策計画との整合 |
対象施設 | 第4次実行計画に準ずる | ※池上曽根弥生学習館を追加 |
対象ガス | CO2, CH4, N2O, HFC | HFCを追加 |
計画の対象施設
本計画の対象範囲は、市が実施する全ての事務事業とし、外部に管理委託する施設についても、本計画に基づき、温室効果ガスの排出削減が可能なものについては、受託者等に対し必要な措置を講ずるよう要請することとします。
事業 | 対象施設 |
病院 | 市立病院 |
学校教育 | 勤労青少年ホーム、南公民館、北公民館、図書館、総合体育館、教育支援センター、中学校(東陽中学校、誠風中学校、小津中学校)、小学校(戎小学校、旭小学校、穴師小学校、上條小学校、浜小学校、条東小学校、条南小学校、楠小学校)、 幼稚園(穴師幼稚園、旭幼稚園、条南幼稚園)、 認定こども園(くすのき認定こども園、かみじょう認定こども園、えびす認定こども園)、池上曽根弥生学習館 |
健康福祉 | ベルセンター、保健センター 保育所(浜保育所、戎保育所、要保育所) |
市民生活 | 火葬場(ゆうしお)、春日墓地管理事務所 |
消防 | 消防庁舎 |
本庁 | 本庁舎、地域安全センター |
上下水 | 汐見ポンプ場、くらしの水センター |
対象とする温室効果ガスの種類
本市での活動における温室効果ガスは、表のとおりとします。温室効果ガス排出量は、二酸化炭素排出量に換算します。
温室効果ガスの種類 | 発生条件 |
二酸化炭素(CO2) | 燃料、ガス、電気の使用 |
メタン(CH4) | 自動車の走行 |
一酸化二窒素(N2O) | |
ハイドロフルオロカーボン(HFC) | 自動車カーエアコンの使用 |
燃料等の使用に伴う温室効果ガス排出量の算定方法
燃料、ガス及び電気の使用に伴う温室効果ガス排出量については、以下の方法により算定する。
温室効果ガス排出量(t-CO2)= 燃料等の使用量 × 排出係数
燃料等の種類 | 使用量単位 | 排出係数 |
電力量 | kWh | 0.522kg-CO2kWh(注釈) |
都市ガス | 立方メートル | 2.33kg-CO2/m3 |
プロパンガス | kg | 3.0kg-CO2/kg |
ガソリン | リットル | 2.32kg-CO2/リットル |
軽油 | リットル | 2.58kg-CO2/リットル |
灯油 | リットル | 2.49kg-CO2/リットル |
(注釈)地球温暖化対策の推進に関する法律施行令で定められた排出係数は、我が国全体の対策の進展等により変化する可能性があります。そのため、実行計画を正当に評価するために本計画では、電力量の排出係数を、基準年度の2013年度の関西電力のものを固定として用います。
プロパンガスの使用量単位は、立方メートルで表される場合もあるので、その場合の排出係数は、6.0kg-CO2/立方メートルとする。その他、排出係数は「温室効果ガス排出算定・報告マニュアル」(環境省)2017年3月の数値を用います。
削減目標
- 国の温暖化対策計画との整合:2030年度に2013年度比40%削減(※業務部門目標)
- 省エネルギー診断による削減ポテンシャルの試算
平成30年度環境省カーボン・マネジメント強化事業を活用し、本庁舎、市立病院における省エネルギー診断、その他施設におけるエネルギー使用分析から、全施設の省エネルギー削減ポテンシャルを試算。
対象施設 | 主な削減メニュー | 削減ポテンシャル(t-CO2) |
本庁舎、市立病院 | 高効率照明(LED)・高効率空調の導入 | 210(本庁舎)、669(市立病院) |
全施設 | 高効率照明(LED)導入、運用改善 | 323 |
建替・改修計画施設 | 高効率空調導入、建物省エネ改修(断熱) | 33 |
設置可能施設 | 太陽光発電設備導入 | 744 |
公用車関連 | エコカー導入 | 39 |
合 計 |
2,018 |
試算結果から推定される2030年度の排出量
・2013年度排出量7,552t-CO2に対し、2030年度排出量4,215t-CO2(削減率44.2%) ※2030年度の電力排出係数 0.37kg-CO2/kWh(国の温暖化対策計画)
目標値
省エネルギー診断による削減ポテンシャルの試算の検討結果に基づき、泉大津市においても国の温暖化対策計画とそん色のない削減目標として、2030年度に40%削減(2013年度比)を目指す。
上記の削減ポテンシャルを踏まえ、各対策について優先順位づけを行い、計画的に実施することにより、泉大津市においても国の地球温暖化対策計画の削減目標とそん色のない削減目標として、2030年度に40%削減(温室効果ガス排出量4,531t-CO2)(2013年度比)を目指します。
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更新日:2023年08月01日