5月8日(日曜日) 「わたしを支えたアオダモの木と人々~ものづくりを通して得た宝」=久保田五十一(いそかず)氏(ミズノテクニクス・プロバットマイスター)
イチロー、松井秀喜選手をはじめ、多くのプロ野球選手のバットを作って52年。2003年には木製バット製作者で初の「現代の名工」に選ばれました。両選手のバットも披露します。
5月22日(日曜日) 「素手感覚のグラブづくり~名手を支え名手に支えられて」=江頭重利氏(久保田運動具店・グラブマイスター)
グラブを使いやすいように型をつけ、柔らかくする画期的な「型付け法」の考案者。石毛宏典、松井稼頭央、中村紀洋、鳥谷敬、坂本勇人ら多くの選手が、江頭さんの道具を愛しています。有名選手のグラブを披露し、手軽なグラブ手入れ法を教えます。
6月5日(日曜日)「一瞬の美に魅せられて」=野村陽一氏(水戸・花火師)
明治8年に創業した野村花火の4代目。圧倒的な技術力で新しい花火づくりに挑戦し、5年前に5重の同心円を描く究極の花火を開発。内閣総理大臣賞の受賞は10回を数えます。
7月2日(土曜日)「夢の『青いバラ』の開発」=田中良和氏(サントリー植物科学研究所長)
2004年、「不可能なこと」の代名詞に使われてきた「青いバラ」の開発に世界で初めて成功。バイオテクノロジーを駆使し、14年の歳月を費やしました。青いバラも披露予定です。
7月10日(日曜日)「日本庭園とその心」=北山安夫氏(京都・庭師)
建仁寺(潮音庭)、高台寺、圓徳院及び海外で日本庭園の作庭、修復を行っています。先人がえいえいと繋いで残してくれた日本の文化や、その心が忘れかけられようとしています。文化遺産を継承していく意義、大切さを話します。
7月16日(土曜日) 「『たま駅長』にみる企業再生と『忠恕の心』」=小嶋光信氏(両備グループ代表)
赤字続きで廃線の危機にあった貴志川線。岡山の両備グループが運行を引き受けてアイデア経営。住みか撤去の危機に遭遇した三毛猫「たまちゃん」の駅長任命をはじめ、楽しい「おもちゃ電車」、「いちご電車」、「たま電車」などで評判です。
7月31日(日曜日) 「京町家ブランドを立ち上げて~伝統を現代に生かす」=黒竹節人氏(京都・「くろちく」社長)
荒廃した町家を、新しい発想でお洒落なレストランや土産物店、ギャラリーなどに再生する「町家ブーム」の仕掛け人。町家の落ち着いたたたずまい、ぬくもりが現代によみがえりました。
8月7日(日曜日) 「世界を照らす京和傘の技~伝統は革新の連続である」=西堀耕太郎氏(京都・「日吉屋」社長)
京都で唯一の和傘メーカーの5代目。和傘の技術、意匠を生かした新しい照明器具を開発、老舗は生き残りました。温かさと安らぎの照明器具は今、世界10カ国以上で使われています。
8月28日(日曜日) 「推理小説の楽しさ」=有栖川有栖氏(日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞を受賞)
ミステリーのなりたち、トリック案内、謎解きへの読者参加など、推理作家が自ら推理小説の面白さについて解説します。ミステリーの興奮と刺激の世界が広がります。
9月4日(日曜日) 「妻にささげた1778の物語」=眉村卓氏(作家、泉鏡花文学賞を受賞)
末期がんを宣告された妻に5年間毎日、「ショートショート」を書き続けた愛と感動の物語。その創作秘話と映画化について話します。
9月18日(日曜日)「文学作品に描かれた関西の街と人」=河内厚郎氏(評論家)
谷崎潤一郎、伊東静雄、織田作之助、田辺聖子、村上春樹…。多くの作家が阪神の街と、住む人々を描写してきました。戦前と戦後、現代、何が変わり、何が変わらなかったのだろうか。
10月16日(日曜日) 「これからの建築を考える」=伊東豊雄氏(建築家)
柱の代わりにチューブ状の構造物で建物を支える「せんだいメディアテーク」など斬新な建物により、王立英国建築家協会ゴールドメダルをはじめ各国で受賞多数。「世界で重要な建築家」の一人と評されています。
10月23日(日曜日) 「場所の力~地球を元気にする建築」=隈研吾氏(建築家、東京大学教授)
竹や木、石の自然素材を生かし、根津美術館など「日本的な建築」を発表し、世界で注目されている日本人の一人。「そこでしかできない建築」をモットーに活躍の場を海外に広げています。
10月29日(土曜日) 「もう一つの建築を創る」=遠藤秀平氏(建築家、神戸大学教授)
初期はコルゲート鋼板を転用し、近年は鉄板や間伐材などを活用して斬新な設計を行っています。海外での受賞、講演も多く、国際的評価の高い現代建築家の一人。屋根や壁面を連続させた美しい外観は「建築物というより現代アートだ」と呼ばれています。
11月12日(土曜日) 「絵の見方・感じ方」=木村重信氏(大阪大学・京都市立芸術大学名誉教授、兵庫県立美術館名誉館長)
私たちは、健全な目があれば何でも見えると思っていますが、事実ではありません。「心ここにあらざれば、視(み)れども見えず」といわれる所以です。そこで「心ここにありて見る」方法を具体的に示しつつ、絵の見方、感じ方を考えます。
11月20日(日曜日) 「アートと社会」=鷲田清一氏(大阪大学総長、哲学・倫理学)
美術は作品の鑑賞に主眼点を置いていますが、昨年の瀬戸内国際芸術祭が全国的な話題を呼んだように、地域の活性化や住民の町づくり運動にも力を発揮しています。その背景や人間と美術の関係、現代における美術の役割について考えます。
12月11日(日曜日) 「日本の美・世界の美」=藤田治彦氏(大阪大学教授)
日本には「家紋」や「折り紙」など世界的に注目される伝統的な美があります。いま世界で人気の高いマンガやアニメなどにも歴史的な源泉があります。さまざまな伝統を手がかりに、世界から見た日本の美について考えます。
平成24年1月22日(日曜日) 「戦国のたくましい女性たち」=渡辺武氏(元大阪城天守閣館長)
弱肉強食の戦国時代。男に翻ろうされた多くの女性の中で、強く生きた女性たちがいました。秀吉の正室「北政所」、徳川秀忠の正室「江(ごう)」もその一人。歌舞伎の祖とされる「出雲のお国」、敵兵の首にお歯黒をつけ、貴人の武将とみせかけて恩賞を騙し取った「おあん物語」の「おあん」も……。
2月5日(日曜日) 「日本一(ひのもといち)の兵(つわもの) 真田幸村~名将伝説の虚(うそ)・実(まこと)」=北川央氏(大阪城天守閣研究副主幹)
大坂冬の陣では「真田丸」の攻防戦で徳川の大軍を翻ろうし、翌年の夏の陣では家康本陣に突撃して家康をあと一歩のところまで追い込んだ真田幸村。敵の徳川方からも「日本一の兵」と称えられた戦国最後の名将にまつわる伝説を検証します。
2月12日(日曜日) 「豊臣秀吉~太閤伝説のウラにひそむ実像」=跡部信氏(大阪城天守閣主任学芸員)
貧しい農民出身である秀吉は出自を隠し、天皇の落としだねとねつ造。「切りあいを好まない」などと巧みな宣伝で平和主義者のようにPR。しかし、そう言えるのだろうか。秀吉にとっての平和観、女性観などを史料から探ります。
2月26日(日曜日) 「藤堂高虎と浪人群像~主君を渡り歩いたサムライたち」=宮本裕次氏(大阪城天守閣主任学芸員)
戦国から江戸時代にかけて何度も主君をかえた高虎。彼の生きた時代には、主君を失ったり、見限ったりするサムライがたくさんおり、彼らの生きざまこそが歴史の原動力だったともいえます。「高虎=世渡り上手」という先入観を見直しつつ、当時の浪人たちの実像を紹介します。
3月25日(日曜日)午後1時~4時 コーディネーター:狩野博幸氏(同志社大学教授、元京都国立博物館美術室長)、 パネリスト:美術館長、学芸員
泉大津、和泉、忠岡の狭い地域から細見、久保惣、正木、萬野氏という大コレクターが生まれました。それぞれ、美術館が設立され、美術品を公開(萬野美術館は平成16年閉館)。文化人でもあった異色の実業家4人の活動、眼力を話し合います。
秘書広報課